祖母が咳が止まらないと入院することになったのですが、検査の結果心臓も腎臓も肝臓ももうかなり弱っていて、危ないかもしれないと言われました。
そして、その日の夕方には人工呼吸器をつけることになり面会もできなくなりました。そして今朝亡くなりました。92歳。
つい1週間前に父が電話をかけた際には普通に話ができていたそうです。
祖母の訃報を聞いてから、気を抜くと涙が止まらなくなります。
コロナも明けて今年の夏、6〜7月あたりに遊びに行こうと思っていました。あと3ヶ月長生きしてくれてたら会えたのに…そう考えると本当に悔やまれます。
去年の終わり頃、祖母は帯状疱疹を患いました。それから、一気に認知症が進行してしまったそうです。
去年の12月で祖母は92歳になったのですが、自分は77歳だと言っていると聞きました。
2023年1月に4人目の出産を終えた後、たまたま祖母と電話する機会がありました。
その時は「ご飯がおいしすぎて、困っている。まだあっちの世界には呼んでもらえそうにない。」と、冗談を言って笑っていました。
自らの意志で施設への入居を希望し、5年近く施設で生活をしていた祖母。持ってきた写真立てにはなぜか猫。祖母は昔から「猫は嫌いだ」と言っていたのです。
祖父は15年近く前に亡くなってます。
「じいちゃんの写真は持ってこなかったのかい」と息子であるわたしの父に問われると、「じいちゃんはわたしを置いてったから、わたしも家に置いてきた!」とのこと。
とてもチャーミングで可愛いおばあちゃんでした。
祖母の訃報を受けて、わたしの両親や弟からは「こども小さいし4人もいて大変だから、お葬式は無理しなくていい」と言われました。
ちょうど下ふたりの体調があまり良くなく、家族全員で参列するのは難しいです。
たとえ元気だったとしてもGWということもあり、宿泊施設や向こうでのレンタカー(ワンボックス+チャイルドシート2台)の確保が厳しい状況でした。
わたし自身、大好きな祖母の死を受け止めきれていません。
弱い自分が、現実を直視しなくても良いのではないかと囁きます。
しかし、夫に4人のこどもを任せてひとりで北海道へ行くことにしました。お世話になって、たくさんかわいがってもらったおばあちゃんに最期に会いに行きます。
両親や弟も行くのでひとりではないのですが、どこに行くにも子連れだったわたしにとっては大きな決断でした。
その決断ができたのは、実は親友のおかげです。
親友は、現在旦那さんの仕事の関係でイギリスに住んでいます。先週お誕生日だったので、LINEでおめでとうとメッセージを送ったのですが、「おじいちゃんが亡くなって、一時帰国している」とのことでした。
旦那さんにこどもを任せて、ひとりで帰ってきたようです。
親友は元々、決断力や行動力に長けている人です。芯がしっかり通っていて、自分の信念を持っているとても強い人。
おじいちゃんのお葬式に参列するために、一時帰国したと聞いた時に「さすが、親友だな」と思いました。
自分の祖母が亡くなったと聞いた時に、わたしは恥ずかしながら現実逃避してしまいました。
しかし、現実逃避したところで祖母が亡くなったという事実は変わりません。
小さい頃からたくさん可愛がってもらって、7月に会えると思って疑わなかったのに会えなくなって、やはり「会いたい」という気持ちがとても大きかったです。
『親友はイギリスから一時帰国したのだから、北海道なんて近い!行かなきゃ!』
そう素直に感じました。夫もわたしの気持ちを尊重してくれました。
最初は家族全員で行こうと、宿泊施設を夫が調べてくれたのですが、こども4人のうち2人が体調不調という状況です。
向こうではご年配の方々も多くいらっしゃるので、うつすわけにはいきません。
夫は航空券の手配や持ち物の買い出しなど率先してやってくれました。わたしは心がザワザワして準備が全く進められずにいたので、本当に感謝しかありません。
おばあちゃん、もうすぐ大好きなおじいちゃんに会えるね。