最近は久しくやっていないのですが、昔のわたしには編み物という趣味がありました。編み物、楽しいんですよね。
1本の毛糸と編み棒があれば、なんでも作れます。
洋服を作る時だと、布を買って糸を買い、ミシンを準備して…
ファスナーやボタンが必要だったり、布がほつれないように処理しなければならなかったり。
いざ作り始めるまでのハードルが高いなと感じます。
しかし、編み物は違います。作りたいものによっては何色もの毛糸を用意しなければならないこともありますが、基本的には毛糸と編み棒だけでOKです。
何かに没頭できる時間ってとっても楽しいですよね。
ただ、産後は忙しすぎてそれどころではなくなりました。さらに、肩こりがひどすぎて編み物からは遠のいています。
わたしにとって初めての妊娠中、長女のために一生懸命編んでいたのは、退院の際に着せるセレモニードレスです。
優しいピンクの毛糸で編んだ可愛いセレモニードレス。
長女の出産前は正社員として働いていたので、おそらくほぼ時間がないので産休に入ってから編み始めたのではないかなと思います。
もう9年以上前のことなので、かなり記憶が曖昧ですが笑。
産休に入るまでは1日8時間、週5日、フルで働いていました。そのため、産休に入ってからはかなり時間を持て余していました。
当時夫は仕事が忙しく、付き合いの飲み会も多かったので帰ってくるのが遅い日が多かったです。夫を待っている時間にも必死に編んでいました。
スマホに残っている過去の写真を振り返ると、2014年11月20日に「もうすぐ完成」と写真を撮っていました。長女の出産予定日が11月28日だったので、結構ギリギリに完成したみたいです。
さらに、同じ毛糸で作る靴下も編み図には載っていたのですが、ここでギブアップしました。やり切った感が強くて、もう次のものを編む気にならなかったのです。
結局予定日から1週間経っても長女は産まれなかったのですが笑。編もうと思えばくつしたも編めたかもしれません。
産院から退院する時に、長女はこのセレモニードレスを着て無事に退院しました。
その後は、お宮参りやお食い初めの時にも着たりしましたが、そこで最後かな。生後6ヶ月頃にはもう着られなくなっていました。
次は2人続けて男の子だったので着せることもありませんでした。
衣替えや断捨離のたびに、「このセレモニードレスどうしようかなぁ」と思いながらもそっとしまうを繰り返していました。
そんな中、4人目の妊娠で性別は女の子。一生懸命編んだピンクのセレモニードレスを着てくれる子が我が家に来てくれました。
長女は予定日を超過して産まれたこともあり、出生体重は約3,600gです。次女はお腹の中でもずっと小さめと言われた上に38週で産まれているので約2,700gでした。
同じ赤ちゃんなのにほぼ1kg違うふたりです。
長女ですらセレモニードレスはぶかぶかだったのに、次女はドレスにすっぽり包まれていました笑。
ずっと小さい小さいと言われて育った次女も、小さいながらもすくすく成長しています。
小柄だからこそ、おさがりの想い出の洋服が長く着られてお得だと最近は常々感じます。
今月、次女が保育園に入園しました。入園式に何を着せようかなとずっと悩んでいました。
その時、ふとピンクのセレモニードレスが頭に浮かんだのです。大きかった長女は6ヶ月頃でサイズアウトしてしまいましたが、次女ならまだ着られるかもしれない。
むしろ今着られなかったらもうこのセレモニードレスは陽の目を見られなくなってしまう…
そう考えてダメ元で着させてみたところ「ぴったり」でした。首元のボタンはギリギリでしたが、丈や袖などはちょうど良かったのです。
サイズアウト直前でしたが、ハレの日にこのセレモニードレスを着て無事に入園式を終えました。思い入れがあって残しておいたお洋服は次々と「最後の日」が来てしまいます。
成長は嬉しいけれど、やっぱりちょっとさみしいものですね。
何度も捨てるか悩んだけれど、この日まで取っておいて良かったです。