わたしは今月で40歳になります。
先日同級生と鎌倉散歩に出かけた時に「30代でやり残したことって何かある?」と聞かれました。
振り返ると本当に幸せで、本当に楽しい30代でした。やり残したことは何もない、それが正直な答えです。
29歳のクリスマスに入籍し、すぐ長女を妊娠、それから長男、次男、次女と4人の子宝に恵まれました。
結婚式は30歳になって3日後、大好きなモッコウバラと色とりどりの花が咲くレストランであげました。
新婚旅行はドイツへ行く予定でしたが、初めての妊娠で長距離に不安があったので近くて日本語の通じるであろうハワイへ変更。ドイツへは行きたかったけれど、ハワイにしてよかったと思います。
36歳で引っ越しと自宅購入。車の運転なんて一生しないと思っていたけれど、大通りであれば問題なく運転できるようになりました。
元々わたしは薬剤師として薬局にて忙しい日々を送っていました。仕事は好きだったけれど、自分の都合で休めない業務のあり方に不満がありました。
こどもの行事に行けなかったり、こどもが休みの日に出勤したり。旅行の計画を立てようにも、誰かと休み希望がかぶれば休めなくなってしまいます。
もっと主体的に動ける仕事がしたい…保育園を利用しながら出勤する日々を送る中でずっと考えていました。
それが今、個人事業主となったことで収入は不安的ですが、自分の好きな時に仕事ができる環境へ変わりました。
学校生活を頑張ったこどもたちに「おかえり」と言えるようになりました。
安定した会社員という立場をなくすことに不安を感じたことも多々ありますが、今ではこの決断が正しかったと感じています。
人間関係などで悩むことがなく、ストレスが桁違いに減りました。規則正しい生活ができ、「生活を整える」ことに意識を向けられるようになりました。
自分の収入が減ることに対しては、夫やこどもに申し訳なさがありました。しかし、生活が整ったことで苦せず支出が大きく減りました。
また、夫の転職がいい方向へ働いたこともあり、以前のわたしの収入くらいは余裕で賄えるような基盤ができました。
会社員として働くことだけが安定ではないと、身をもって感じています。
苦しいこともたくさんあり、無意味に将来に不安を抱いたことも多々あります。
しかし、わたしの30代は人生の転機、たくさんのことを経験した年代です。もうこれ以上やり残したことはないかなと思います。
そして、夫はサプライズが大好きで、交際していた頃からわたしのことを喜ばせ、楽しませてくれます。
今月40歳になるのを前に「何かほしいものはある?」と以前聞かれました。あまり物欲のないわたしですが、以前からハレの日に使えるようなパールのピアスが欲しかったのをふと思い出しました。
そこで「一粒パールか、一粒ダイヤのピアスが欲しいんだよね」と伝えたところ、すごいノリ気で笑。
図書館で「真珠ができるまで」的な本を借りて勉強したり、真珠のでき方を調べたりしていました。三重に旅行に行こうかなどとも話していました。
また、東京駅の大丸に入っているMIKIMOTOへ一緒にピアスを見に行きました。
わたしはこの辺りで、気持ちが満足笑。ここまで自分のことのように調べてくれたりお店へ連れていってもらっただけで、十分幸せな気持ちです。
最終的には、今度の次女の入園式に間に合うようにと、先日MIKIMOTOで買ってきてくれました。
ちょっとしたおでかけの時や、ママ友とのランチ会などでフランクに使えるような華美すぎないパールのピアスです。
30代…人生での大きな決断をたくさんして、充実した10年を過ごしました。
40代はこのパールが似合うように、上品に年を重ねていきたいと気持ちを新たにしました(誕生日は月末なのでまだ39歳なんですけどね笑)。